【日々雑感】結局「人生はプレゼン」でしょう!なんてね。


2017年06月29日 (木) prezen

 

先日、ある大手企業で研修の講師を決める為の、プレゼンコンペに出席する機会がありました。講師は毎週の様にやっているけど、営業的なプレゼンは久々だったので、凄く燃えましたよ!たった15分だけど楽しかったなぁ。

 

結果、大手研修会社の競合をおさえ、満場一致で小倉講師に決まったらしくて、実に気分爽快でした!勝負に勝つというエクスタシーもたまには手にしないといけませんね。

 

ところで、僕はプレゼンの訓練も含めた営業研修をやりますので、講師としてのプレゼンもプロのクオリティが求められます。

 

プレゼン教える講師本人が、プレゼン下手くそだと笑えないじゃないですか!?だから、僕も「ちっとはプレゼン上手になってきたな〜!」と自信を持たせてくれたコンペにはとても感謝しています。

 

さて、そんなプレゼン力、人生を変えるくらいのパワーがあると言われています。代表選手は、皆さんご存知のスティーブジョブズですよね。プレゼン一発で世界を変えたと言っても過言ではないでしょう。

 

スティーブジョブズとは比べるべくもないけれど、僕もプレゼンの講師の端くれ。僕なりにプレゼンが上手くなる秘訣を少し書いてみたいと思います。
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まずは、当たり前ですがしっかりと練習をしましょうよ。人前で話す機会を作って練習しないと上手くなりません。

 

かく言う僕のプレゼン力のベースはDellの在籍時代までさかのぼります。30歳くらいの時の話なので15年も前になるでしょうか。

 

当時、Dellで内勤営業をしていた僕は、外勤になって外回りの営業をする事をキャリアの次のステージにと希望していました。

 

そこで立ちはだかったのがプレゼン力。

 

Dellに入社する前の会社では、いわゆるルートセールスをやっていたので、プレゼンなんてやった事がない。

 

しかしDellでは、会社の標準プレゼンを本部長に評価してもらい、GOサインを貰わないことには外に出られない。そんな仕組みがあったのです。

 

そこからが、プレゼン力向上プロジェクトのスタートでした。

 

まずは、外勤のリーダーだったスーパー営業マンの先輩に、「僕のプレゼン聞いてください!」とお願いして、何度もコテンパンにダメ出し頂き、プライベートでは当時はまだ彼女だった妻を捕まえて、「俺のプレゼン聞いてくれ!」と会うたびにお願いし、ウザがられ、と言う日々を送りました。多分100回とか練習したんじゃないかな?

 

そのスーパー営業マン先輩は、今でも全く勝てる気がしないくらいスゴイ人でしたね。ずいぶんと時間を使ってもらい、今でも頭が上がりません。
結果として及第点は頂いたのですが、社内の都合上、内勤営業のマネージャーとして部下を持つ立場に昇進してしまったので、外に出るという希望はかないませんでした。しかし、あの時のプレゼンの努力が、今のプレゼン力の基礎を作ったのは間違いないと感じています。

 

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プレゼンも体を使う以上、スポーツと一緒です。あるいは、演劇とか歌舞伎なんかと一緒かもしれません。練習や稽古をしないとうまくなるわけないのです。だから、機会を作るしかない。

 

その前提の上で、練習の際にこれを意識すればプレゼンが良くなるんじゃないかなぁという項目を経験則から8個ほど上げてみましたよ。練習するにしても、何に意識をおけば良いかが分からないと正しい方向に行きませんからね。

 

プレゼンの基礎的な内容ではなく、一ランク上の応用項目が多いですが、参考になればうれしいです。ご笑覧ください。

 

①一番大事なのは「間」をいかに作るか。
-素人とプロの差を決めるのは、しゃべっていない時間であることは間違いないですね。素人は、沈黙を作るのが怖いので、とにかくしゃべってしまう。如何に「間」を作るか。どのタイミングで「間」を作るか。問いの後に作るのが良いのか、あるいは結論を断言した後に余韻として「間」を作るのが良いのか。選択肢はいろいろとありますが、少なくとも何もしゃべっていない状況で、何を語るのかということに意識することで空間の支配力が上がると思います。

 

②緩急を使い分ける。
-ゆっくり話す時と、普通に話すときと、畳みかけるように話すとき、少なくとも3種類くらいの時間を駆使すると、空間の支配力が上がりますね。最初は普通に話はじめ、理論を積み上げるフェーズでは少し畳みかけるように早口で話し、結論はゆっくりと大きな声で。そして、結論の後には少し間を置く。なんてことが出来ればベストなのではないかなぁ。もちろん様々シーンがあるので状況に応じて使い分ける必要がありますが、話すスピードに緩急をつけることに意識を使えれば、間と合わせて空間の支配を演出できますね。

 

③声の大小を使い分ける。
-プレゼンにおいては、声が大きくて明瞭で張りがある方が良いと、一般的に思われています。もちろん間違ってはいませんが、あまり大きな声で話し続けるのは、話す方にも聞く方にも負担です。大きな声を出すのは、ここ一番のタイミングだけで良いのです。僕の場合は論理を積み上げていく時に、徐々に声を大きくして、最後の結論に繋げていくことが多いです。そして多くの場合、結論は少し寂し気に声のトーンを落とします。そしてその結論の根拠を話すところで、再びテンションを上げていくのです。声の強弱がないと単調なプレゼンになります。緩急と合わせて使いこなしたいのが強弱ですね。グラグラっと利き手を揺さぶる変化をつけられれば及第点です。

 

④言葉のノイズを消す。
-やはりプレゼンターは、話のノイズと言われる「え~」「あの~」「まっ、」などの、話に入る前の無駄な接頭語は消さないといけません。これは訓練により確実に消えますから、練習しましょう。意識したら1か月で消えますよ。僕は「え~」の代わりによく「はい!」を使います。「えー、それでは・・・」じゃなくて「はい!それでは・・・」と言った感じです。少しはプロっぽいシャープさの演出にはなるのではないかなぁ。
その上で、上級者になるとわざと「え~」「あの~」と入れるんですよね。ジョークを入れる際の接頭語に使うとか、言いにくいことをわざという時とか、変化を出す必要があるときにわざとノイズを使います。

 

⑤対話のシーンに方言を使う。
-これは地方出身者の特権かもしれませんが、プレゼンに対話のシーンが入る場合に、それまでの標準語と違って方言を入れて、対話シーンが終わると標準語に戻るなどという器用なことが出来ると、プロ感がハンパないです。ちなみに僕は元関西人なので、対話シーンにはちょいちょい関西人が出現します。「高いな~。ちょっとくらい負からへんの~。」なんてのを、ちょいちょい挟みます。それだけで臨場感出ますよね。

 

⑥身振り手振りに工夫をする。
-僕の場合、基本はパワポをスクリーンに映してレーザーポインターを使うのですが、ここ一番伝えたいところはポインターを使わずにスクリーンのそばに行き、素手でバンバンとスクリーンを叩きますね。言いたいことはここです!と言いながら、スクリーンを手で叩き示す。もちろん画面が動いてしまうのですが、インパクトは抜群です。ここ一番の大きな声といっしょに使うと、インパクトを残せると思います。

 

⑦自分の主張は言い切る。聴衆の想いを語る場合には「思います」をつける。
-自分の主張を伝える場合には、「こう思います」とか「こうなんじゃないでしょうか?」という中途半端な言葉は使わない。「こうです!」と言い切らないと聴衆はついてきません。
しかし一方で、すべてのシーンで言い切りを使うのは素人です。聴衆の意見を代弁する内容の時に限っては「思いますよ。」「皆さんこうお考えではないですか?」という婉曲的な表現に変えます。ここがとても難しい。プレゼンでは断言が必要と言われることが多いのですが、すべてを断言してはいけません。聴衆の代弁者であるわけだから、同意を得る必要があるシーンでは、あえて聴衆に問うスタンスで問いを立てたり、話しかけたりする必要があります。聴衆の想いの代弁部分を断定口調で話すと、ちょっと反感を買い共感が得られません。

 

⑧例えば・・・をふんだんに使おう。
-これが最大の武器です。結局プレゼン上手は、聴衆の「自分事」をコントロール出来る人間です。聴衆の最大公約数になる属性について仮説を立て、無味な理論を何に例えて「具体的」に話せば理解しやすいかを事前に想定する必要があります。言い換えると、目の前の聴衆は、どういう例を持ち出せば「自分事」として受け止められるかを想定するのです。結局、事前調査と準備が勝敗を分けるという話です。「あなたの為のプレゼン」の演出ですね。
最近の私は、何も考えずに「例えば!」と言ってから「間」を取ってその「間」のあいだに必死で考えて、例え話をすることが多くあります。とりあえず「例えば!」と言ってから考えようという、自分の反射神経まかせの無茶なやり方ですが、逆に「例えば!」と言ってしまった方が、危機意識が発動して良いたとえ話が出てきます。思考の反射神経に自信のある方にはお勧めの方法です。

 

ということで、僕がプレゼンの時に意識している8項目を上げてみました。これらに意識を注いで、とにかく練習と本番の場数を踏んでいけば、結構なレベルのプレゼンターになることは請け合いです。何事も練習練習。
魅力的に人に自分を伝える能力、プレゼン能力は確実に人生を変えると思いますよ~。努力をするに値するビジネス領域であることは間違いない!

 

頑張りましょう。僕もまだまだ頑張ります!