【日々雑感】ビジネスプランコンテストの審査員をやってみて診断士としてイロイロ考えた


2018年01月22日 (月) osaka

 

過日、大阪のビジネスプランコンテストの審査員のお仕事を頂き、無事遂行して参りました。その際の中小企業診断士としての考察を少し。

 

現代の起業には、少なくとも2種類あります。

ベンチャーとして、IPOとかICOかバイアウトするかと言ったスケールさせる事を目指す起業と、個人事業として組織に属さず独立した生活をする為のスケールを大きくは目指さないスタイルの起業。

僕は、大企業内の新規事業開発コンサルとして、スケールビジネスとも向き合うし、中小企業診断士として個人起業にも関わります。単に生き方の問題なので、どちらが良いとか悪いとかは無いのですが、いわゆるビジネスプランコンテストには、前者への期待が大きいでしょうね。それがたとえ公共機関が主宰するものであったとしても。

そして、残念ながら前者、すなわちスケール型への関与は、公共の仕事をするための資格である中小企業診断士があまり期待されていない様に思います。この度の公共機関主宰のビジネスプランコンテストでも、ITを利用したデジタルディスラプターたらんとするするビジネスプランは少なかったし、商工会議所などで行われる創業支援にもそういったプレイヤーはついぞ見ない気がします。僕は大企業の中でのイントラプラナー支援実績がたくさんあるので、その枠の人間として審査員にお呼びくださったのだと思います。ベンチャーのエグジットには、大企業の存在が欠かせないですからね。

スケールを狙うのであれば、ベンチャーキャピタリストやファンド、エンジェルなどをあてにすべきであって、商工会等の中小企業支援機関などあてにすべきじゃないと言うコメントもチラホラ。多くの中小企業診断士が、そのあてにされないパラダイムに含まれてしまいます。

なんか悔しいなぁ。元々、補助金をはじめとした中小企業施策は、一種のリスクマネーとして存在していたはず。その施策の民間での履行機関が中小企業支援機関であり、中小企業診断士では無かったのか?しかし、そう憤ったところで、残念ながらスケールを目指すベンチャーにはあまり必要とされていないのが現実の姿でしょう。個人事業的な創業は診断士でも良いけど、スケールするべく動いているベンチャーの支援は無理でしょうと言うのが本音なのです。

しかし僕個人としては、ベンチャーやイントラプレナーなどのサイズをスケールさせることを目指すビジネスと関わりたい。僕自身もリスクを背負って起業しているし、かつてスケールさせるべく多くの事業とかかわってきました。ITに関しても技術者ではないけれども少なくとも技術者と会話できる程度の知識は持っている。そして何よりITを使ってビジネスデベロップをやったことが経験としてある。だから、先進のビジネスモデルでデカく化けそうなビジネスを支援したい。ITを使ったプラットフォームモデルをSNSでバズらせて、ネットワーク外部性による等比級数的顧客増殖に小躍りしてみたい。そして、もちろん一手段としての国の施策も最大限使いますよ。そんな、ベンチャーファンドにも、コンサルファームにも負けない最新式の診断士を目指したいと思った次第です。診断士においても次世代の型を作り、変化に対応する人種を作り、その種はベンチャーに対応すべく進化をしないといけない。

そのためには、やはり尖った専門性と何よりも第4次産業革命的先進のビジネスの知識と、これまた最新のグローバルの情報を手にしていないといけない。現代は情報のスピードが早すぎるので、診断士試験で学んだ知識など半分は1年後には使えないと思った方が良いでしょう。その上で自らも志の実現の為にリスクテイキングをいとわぬ行動力を持つべきなのでしょうね。

補助金だって立派なリスクマネー。せっかく使える補助金の仕組みがあるのだから、そのスキームを自由自在に使うのも起業家に重要なリテラシーです。そこをサポートしてスケールさせる絵を一緒に描けるパートナーたる活動をしていきたいですね。国家予算を引っ張れる中小企業診断士であればこその、スケール型ベンチャーの世界では他にないオリジナリティある支援スタイルを作りたい。

自らも起業家であり、キャピタリストに負けないトレンド情報を持ち、エンジェル投資もして、診断士として公金も引っ張り、大企業とのコラボもアレンジする。

そう言う人に、私はなりたい。診断士がそういう存在になれるような一里塚に、私はなって行きたい。