【日々雑感】かつてライバルだった企業での研修講師体験記


2017年07月20日 (木)

 

サラリーマン時代、積年のライバルだった企業で営業研修をさせて頂いた。

実に感慨深い時間だった。

何が感慨深いかと言うと、やはり強い会社としての仕組みを持っていることがわかったこと。そして、皆が強いマインドを持って営業という行為に向き合っていたことだ。

私が在籍していた企業(どこかは書かないが)も素晴らしい会社だったのだけど、そのライバルたるに十分なビジネスインフラと仕組みを持っていたことは、本当に嬉しい。

私はその会社に打ち勝つために真剣に努力していたし、自らを鍛えていた。それが間違っていなかったことが証明できただけでも、快哉を叫びたい気分になる。

一方で、その企業の営業力アップを支援させて頂くに際して、中々ふくざつな感覚を持つのも事実だ。その会社が強くなると、かつての私の同僚たちが苦労する側面もあるだろう。今でも当時の同僚たちとは親交があるからなおのことだ。

私は数度転職をしているが、いずれも同業界内での転職ではなく、異業種への転職であったのは、その辺りの義理人情を重視するが故であったことに他ならない。

ここまで書いてふと、日本シンクロの母、井村雅代氏を思い出した。

彼女のような、偉大な人物に自分を重ね合わせるのは、明らかに間違った行為ではあるものの、少しだけ中国のシンクロの監督になった彼女が持っていたであろう、チャレンジ精神や好奇心が分かった気になっている。
ライバルは、どう動いているのだろうか?ライバルだった企業は何を求めているのだろうか?興味関心が尽きない部分ではある。

それを知り、あえてかつてのライバルに力を貸すことで、お世話になった業界全体のレベルアップに寄与できるなら本望ではないか。
そう考えて、お仕事を受けさせて頂いた。おそらく井村氏も同じ心持ちだったのではないだろうか?中国の強化が日本の強化になると信じていたに違いない。

さて、この研修、当該クライアントのために書き下ろしで業界知識を最大活用した内容を作り上げたこともあって、圧倒的に成功裏に終わった。

私がかつて随分とお世話になった企業と新たなクライアント企業、共に第4次産業革命の世を拡大基調で突き進んで頂きたいものである。

たった一人の私、本当に微力ではあるが、力を捧げていきたい。
 
 

独立するプロセスを経て、自分と向き合い、自分のキャリアと真剣に向き合い、己を知った。

今回、一部とはいえ積年のライバルである、敵を知った。

私は、もっと強くなる。私のコンテンツは、もっと輝きを増す。