【第27講座】これからは中小企業の時代だ!


2014年04月06日 (日) default

秋田企業活性化センターにて、40名程度の地元企業の経営者ならびに営業責任者を前に【厳しい時代を生き抜く中小企業のための『営業戦略立案法』】の講義を行った。全2日間の日程で、非常に活発な議論やプレゼンテーションも行われ、実に充実した研修だったのではないかと考えている。
ご参加された方、大変お疲れ様でした。

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ところで、今回のように地方の中小企業の経営者、あるいは営業責任者の前で講義をする場合に、私が冒頭に必ず話す内容がある。
それは、「これからは圧倒的に中小企業の時代だ!」ということ。

根拠を述べよう。

現代は、日本をはじめとした先進諸国において、すでに物質的な富は十分にいき渡っている。そうなると取るべきビジネス上の戦略は2つ。まだ富が行き渡っていない発展途上国に市場を求めて移動していくか、先進国の飽和した市場の中で小さなニーズの変化を拾い続けるかだ。多くの大企業は、大量に物を作って流通させる能力に優れている。したがって、まだ富が行き渡っていない国々で大量に物を流通させるしかなく、その結果が現在のグローバル化の大合唱である。全世界が先進国化してしまうまでの期間限定の戦略だとは思うが。
もう一つの飽和した市場の中で小さなニーズの変化を拾い上げる戦略こそが中小企業が取るべき道だ。

現代は「変化」の時代。ひとつのビジネスモデルの賞味期限がどんどん短くなっている。以前あった企業の寿命30年説は果たしてどこに行ってしまったのだろうか?
ビジネスモデルが賞味期限を迎えると、企業はしばしば大転換を市場から強いられる。液晶テレビが飽和した状況における家電各社の対応がそれにあたるだろう。
新たなビジネスを模索しなければならないのだが、数万人~数十万人の食い扶持になる大きな市場はそれほどたくさんあるわけではない。また、例えあったとしても、数万人が一気に変化できるだろうか?甚だ疑問である。

中小企業はその点身軽だ。最大でも300名程度の従業員だから、変化への対応スピードは大企業と比べるべくもない。食い扶持を稼ぐのにそこまで大きなマーケットも必要ないから、時代の変化に合わせてマーケットに対応していけばよい。時代の変化を読んで、自らが変化を厭わなければ、時代に適合していくのには実に好都合な組織なのだ。

ただ、残念ながら当の中小企業経営者がその圧倒的な強みに気づいていないケースが多い。大企業の下請けを永くやってきた企業の経営者からよく経営相談をうけるが、大企業の一部の様に、大企業の弱みを共有しながら中小企業の体裁なのだから、それは厳しいはずだ。ブランド力もないし、資金力もない上に、変化にも弱い。そんな企業になっていないだろうか?昔からやっている家業に縛られてはいないだろうか?

弊社では変化したい中小企業の市場戦略の設計図の作成をお手伝いしている。きちんと設計図を書かずに家を建てる人がいないのと同様、市場での価値構築に向けた設計図は絶対に必要だからだ。そのノウハウの一部は講義で紹介している。

そんな内容を話して、秋田県での講義を終えた。企業活性化センターや中小企業振興センター、中小企業支援センター等で話すことで、地方中小企業が一社でも元気になるお手伝いが出来たなら嬉しい。